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執筆者の写真佐藤翠龍

福岡は梅雨入りです。

更新日:2019年3月30日


新年度を迎え早2ヶ月が経ち、新しく書道を志される方とのご縁を頂くことができ、大変嬉しく思っております。 私は指導者としても洗心書道で活動しておりますが、最年少の方ですと幼年の方からお付き合いをスタートする機会もしばしばあります。 書道は生涯続けることが出来ますので、その方と書道を通じて一生涯ご一緒することもあり得、この様な仕事はあまり無いのではと思います。 特に学生の生徒様の成長を身近で携われることも大変貴重な経験だと思っております。 ある時、小学校低学年のお子様が書道を習いたいと私の元にお母様と一緒に来られました。 その子はどちらかというとやんちゃで、なかなか集中して物事に取り組むことが出来ず、私の指導内容も受け入れることが難しく、私自身も大変心配をしておりました。 ただ少しずつ、本当に少しずつではありますが集中出来る時間が増え、挨拶や返事、言葉のやり取りが出来るようになりました。 今では地区の有名な進学校に進学し、現在でも私の指導のもと書道を学んでおります。 お母様とお話しする機会があり、その時「この子に書道をさせてよかった」と言って頂けたことは一生涯忘れることは無いと思います。 もちろん言うまでもなく、ご自宅での親御さんによる指導が今に繋がっていることは確かだと思います。 ただ書道を通じて前向きになったとすれば、指導者としでこれ以上の喜びはありません。 書道の指導者というと「書道の上達」が一番の目標ですが、それ以外にも多くの役割を担っているのではないかと思っております。 これからも書道を通じ、一人一人が書道を始めて良かったと思っていただけるよう努めたいと思います。 そして私を叩き起こしてくる息子も、いつかは私が叩き起こす番になるのだと信じ、今日も早めに床につきます。




佐藤翠龍


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